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文/植木 務(上越市大島区田麦在住)

[2009年6月21日]

<年中行事/6月>
 早朝5:30茶前、田麦など4集落から各戸1人の男衆女衆≒100 人が旧小学校前に集合しました。校舎周辺とグランドの草刈日です。地区会長の挨拶と怪我注意のあと一斉に草刈機が始動、しじまに轟音が響きます。一時間弱で背丈の伸びた草原はこざっぱりし作業終了。
 このあと各自家に戻って朝食出勤家事野良仕事・・の日常生活です。次週はここで毎年恒例の地区体育祭が行われます。

<蛹騒動1/なんじゃこれ?>
 面白いのが居るよ!庭仕事で何かを見つけると家内が声を掛ける。今日草刈をしたらフキの葉にぶら下がっていたと云う。蛹だな、触るとぴくっと動く。
 長さ25mm、写真を撮り草葉に安置。部屋に戻り「蛹・毛虫」をネット検索、類似複数の中「そっくりさん」に出会えた=ツマグロヒョウモン? 自然観察会長さんに電話。そうなら珍しい、何年か前の「会誌」に載っていると教示を受けた。

<蛹騒動2/温暖化指標?>
 大きく綺麗な蝶の名前です。豹の毛皮模様で羽を広げると4cm程。前身の蛹の姿はグロテスク、その前の毛虫段階では背に太い赤筋を描いて一見毒々しい。これも生き残りを賭けた天与の智恵なのでしょう。
 元来南西諸島に多い暖地性の蝶ですが、次第に北上し関西以西に定着、当地ではまだ個体数の少ない珍しい種の様です。実物を見たい。羽化の瞬間を見たい。(ヤマセミの会ニュースレターNo.24/2002 を参照、成虫写真あり)。

(写真は、早朝の校庭草刈 と 面白い蛹=金色ボタン。庭で5体発見)

 

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