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文/植木 務(上越市大島区田麦在住)

[2006年5月28日]

<まだ除雪中です>
 田麦でも気温が30度近くになった日もありました。でも家の畑の「片隅」には多少の残雪があります。下の方ほど硬く氷の層もあります。
雪解けの冷たい水が畑の畝の間を流れます。地温を上げるため早く雪を解かそうと、汗をかきながらシャベルで雪を掻いています。

<風香る>
風かおる5月。好天の日に裏山を歩くと風が薫ります。藤の花、桐の花、
ホウノキの花・・・。甘いほのかな香りが春風に乗りフワーと薫ります。

<田植え春耕、終盤戦>
 例年は大型連休明けが田植え時期ですが、今年は大雪の影響で遅れている様です。猪苗代作り、山菜採り、保存食作り、田掻き、畑の春耕、野菜の植え付け、田植え・・・と、何もかも一時の田麦は、今「農繁期」です。
機械化されたとはいえ、のどかな日本の原風景が展開されています。

<自然観察インストラクト>
 横浜などの都会から10校1000名程の小中学生が2泊3日の体験学習に訪れてくれます。インストラクターも延べ60余人。私の役割は極く一部ですが研修会講習会資料調べ現場下見本番と、余裕がありません。
天与の自然を媒体にして、如何に「感動と高揚」を体感して貰えるか小心辛苦しています。

<ホオジロ・ウグイス・ブッポウソウ・オオルリ・ヨシキリ・ホトトギス・・>
 遅い春の命の賛歌(生残りを賭けての勝抜合戦では味気ないですよね)。
裏山でギフチョウに会い、近くの池でサンショウウオ、シュレーゲルアオガエルの卵塊を見つけました。ブナの実大豊作の昨秋、いま芽生えの若葉が足の踏み場もない程敷詰めています。
自然の輪廻連鎖でこの先何年かは多様な命の繁栄に会えそうです。

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