前 次 最新 一覧
文/植木 務(大島村田麦地区在住)

[2001年1月21日]

<ミレニアム豪雪>
・山よりも高し・
 17日まで丸々6日間降り続きました。細かい雪が煙る様に降るのです。二階自室の窓枠の上の高さまで雪で埋まりました。裏山が迫っているので大 屋根からの落雪が狭い空間(幅一間程の裏の通路)に積重なるせいでもあります。裏山の積雪は多分今頃2.5m。それよりも高くなりました。あと一尺程で積雪が大屋根に届きます。
こう一気に降り続かれると全く往生します。
1日60cmとしても、X6日で降雪量は3.6m。大屋根の片側は2.5 間ですから、1間の通路の上に更に2.5倍の堆積。即ち3.6mX(1+2.5)、12.6m。現時点の実際の雪の堆積量 は、それのマイナス圧雪量、融雪量。窓枠上部の高さは地面から6m程としても、二階の窓迄埋っても不思議ではありません。

・裏の通路・
 屋根からの落雪は三角形の形で堆くなっていきます。仮に裏の通路の幅が今の倍とすれば・・・積雪の三角形体の体積は面 積X長さ、同体積ならば三角形の底辺を2倍にすれば高さは半分になるのではないでしょうか?合っていますか?違っていても大体そんな所だとすれば、生活上の問題は、裏山を削って通 路の幅を今の倍にすれば、冬は少しは楽になる計算です。
山削りの工事を依頼すると、工事費は人件費(人数X日数)、ユンボ、ダンプの重機料・・ウン十万円か?年々衰えゆく体力でのボチボチでの雪掘り労働と天秤にかけて、サテどうするか?雪国の生活費は思わぬ 所での支出もあり得て結構高くつきそうです。

・「峠」は越えたが「峠」は不通・
 1/18で今回の「寒波の峠」は越えたとテレビは云って呉れました。やれやれです。でもその前日の降雪量 が最も多く、朝で50cm。会社の送迎バスも運行時間がままなりません。山越え谷越え峠を越えて、の通 勤路です。室野部落から中野部落への「旧国道R403の峠」、これが通勤路一番
の難所です。先秋も大型トレラーが杉の並木の先の急勾配の急カーブを曲がり切れずに谷に転落しました。
この日この峠が大雪のための表層ナダレの危険があると、ブルとロータリーで毎日行われてきた県の除雪作業が中止される事になりました。それ故通 勤路はこの路を迂回し、出社は1時間ほど遅れました。峠が通れる様になるまでは、当分の間「仕方ない」でしょう。

・玉突き6台・
 国道R253(村を横断する幹線、且つ私の通勤路)で朝玉突き事故がありました。前記とは別 の新しくて広い北陸関東を結ぶ幹線国道ですが、事故現場は峠のトンネル(儀明トンネル)に近い急勾配とカーブの多い所でした。冬は必ず車の事故が有ります。この日は通 勤時間帯で事故に巻き込まれ
た車は通勤車とトラックですからドライヴァーはベテラン、プロと思って良いでしょう。TVのニュースにはなりませんが、毎冬必ず何件か目撃します。幸いこの日は死傷者は無かったようです。「自信」と「まさか」は自分の辞書からは抹殺せねばなりません。

・またしてもエントツ堀り・
 2日前に掘り出した給湯ボイラーのエントツがまた埋まりました。 家内が表の雪堀をした後、夕方からエントツを堀り始めたそうですが堀り当たらずに諦めて戻りました。その直後勤めから帰った私が引継ぎ、掘りました。既に暗くなっていたので二階の部屋の明かりを点けてから掘り始めました。家内は家の外側の壁際を2mほど掘り下げていました。引継いだ私はそれから1尺程掘ったらステンレスのエントツが出て来ました。これで一まず今夜は安心。但し何日もつかが問題です。

・また雪下ろし・
 こう降り続かれてはたまりません。ガレージが心配なので休暇を取り19日(金)は朝から雪下ろし。屋根に上がったら雪は背丈より上でしたから約6尺でしょう。遅い昼食の後、午後は下へ下ろした雪の処理。下ろすだけでなく、下ろした後のこの始末がまた大変なのです。家の周りの屋敷が広ければ下ろしっぱなしで済むのですが。

・別荘建てるなら・
 この辺の新築家屋は高床式の三階建てが主流です。一階はコンクリート壁の土台兼ガレージ、倉庫・・。二階から上が住居です。屋根は雪の自然落下式。これなら雪下ろしや後処理の作業は不要です。周りの敷地が広ければ申し分ありません。これから雪国に別 荘を建てようと思われる方は参考にして下さい。雪を楽しむ手だては有るのです。

・アカゲラが来た!・
 豪雪前の休日、自室目の前のブナの木にアカゲラが止まりました。キツツキ科の鳥は体を縦にして木に止まるのが特徴です。向こうの木陰をケッケッと繁く動き回っている鳥がおるなと見ていたら、急に目の前の木に止まりました。家内を呼ぶ暇もなく飛び去りました。顔に「能の隈取り」模様があり後頭部が赤く20cm程でしたから間違いありません。初めて見ました。

・ウサギの足跡・
 タヌキはチョイチョイお目に掛かりますし、夏場は畑の被害も受けますので、珍しくもありません。しかしウサギは滅多にお目にかかれません。でも居るのです。冬になると晴れた朝、雪の上に足跡が幾筋も残って居ますウサギの足跡は人の顔に譬えると、「両目の位 置」と「鼻と口の位置」の配置よろしく、「横に二つ」「縦に二つ」続いて並んでいます。
さて皆様、ウサギの両脚の足跡はどちらだと思われますか?

前 次 最新 一覧